お尻の悩み相談をいただく中で、最近お尻の赤みのあるぶつぶつの相談です。このぶつぶつは、何らかの炎症が起きてしまっている状態。そのため赤いぶつぶつが広範囲に及んだり、跡ができたりと悩みがつきません。そして悩まれている方のほとんどが、どうしていいか分からず、諦めていたということもよく伺います。
しかしお尻のぶつぶつを恐れる必要はありません。きちんと原因を把握し、対策してぶつぶつと付き合えば、発生を抑えることもできますし、ぶつぶつ痕を残すことも少なくなります。今回はお尻のぶつぶつの正体と予防法を紹介します。
お尻のぶつぶつの正体とは?
お尻のぶつぶつの正体は、何らかの炎症す。お尻は汗腺が多いため他のパーツにくらべて蒸れやすいところで。加えて、常に衣類に包まれているパーツでもありますから、余計に蒸れやすい状態となっています。さらに長時間座りっぱなしという方も多いため、1日のほとんどの時間、お尻を常に圧迫している方がほとんどです。
お尻を長時間圧迫し続ければ、蒸れとともに問題になるのが、血行不良です。お尻周りの血行が滞ることでターンオーバーが停滞し、古い角質が溜まりやすくなります。すると毛穴の出入口徐々に狭まり、毛穴が詰まりやすくなるのです。
またお尻を圧迫している状態は、ターンオーバーを停滞させるだけでなく、皮膚が自分を守ろうと角質を厚くする作用を強めます。そのため、余計に角質が厚くなり、毛穴の出入り口を狭めてしまうのです。
毛穴の出入口が狭くなっても、毛穴自体は通常の働きを続けるもの。その結果、お尻にある毛穴の中に皮脂があふれ、どこにも出られないまま古い角質などと合体し、角栓をつくります。ついには角栓が毛穴の出入口を完全に塞ぎ、毛穴内でさまざまな菌が繁殖することで炎症が起こります。つまり、赤いぶつぶつができてしまうのです。
炎症を起こす菌のひとつに、ニキビの原因となるアクネ菌があります。アクネ菌は、ニキビの原因であるためについつい悪者にされがちですが、健康な肌にも存在する常在菌のひとつ。アクネ菌は、空気に触れている限りは異常繁殖しません。そのため健康な肌に存在していても、ニキビはできないのです。
しかし、空気に触れない状態…つまり低酸素状態になると一気に異常繁殖を始めてしまいます。その低酸素状態というのが、出入り口が塞がった毛穴の中そのものなのです。
さらに皮脂はアクネ菌のエサになるため、詰まった毛穴はアクネ菌の繁殖に最適な場所となります。その結果、アクネ菌が異常繁殖して炎症を起こし、ニキビが発生してしまうのです。
ですが、お尻の赤いぶつぶつはニキビだけではなく、毛嚢炎の可能性もあります。毛嚢炎とは、毛穴の中の毛根を包み込んでいる毛嚢部分の炎症です。引っかき傷や、カミソリ傷を介して細菌が毛穴内に入り込むと、やはり炎症を起こします。
その他アクネ菌と同じく肌の常在菌であるマラセチア菌が異常繁殖することで毛嚢炎になることも。菌の異常繁殖が原因となるだけに、ニキビも毛嚢炎もいかにお尻の菌の繁殖を抑えるかが予防と対策の鍵となります。
あせもやかぶれ対策に加えニキビと毛嚢炎同様に菌を繁殖させないケアで、お尻のぶつぶつはしっかりと対策できるのです。
お尻のぶつぶつ対策とは
お尻のぶつぶつ対策でまず大切なのは、菌を異常繁殖させないことです。菌を繁殖させない状態といっても、何か特別なことをする必要はありません。お尻を常に清潔な状態にキープすることを心がけるだけです。
例えば、ジムやヨガ、ウォーキングなど運動の後は、必ずシャワーを浴びてお尻を清潔にしましょう。運動するためのウェアは、体のラインがよく出るピッチリしたものが多いですね。その状態で汗をかけば、お尻の皮脂の分泌が促進されている上に、汗で蒸れてしまいます。
このまま放置すれば、一気に菌たちの繁殖がはじまってしまうので、しっかり皮脂と汗を流し、清潔な状態に戻してあげることが大切なのです。
もしもお尻にぶつぶつができている場合、運動時のウェアはピッチリしたものよりも、少し余裕があり、通気性があるものがオススメです。すぐにシャワーを浴びることができない場合は、着替える前にタオルや汗拭きシートでしっかりお尻の汗と皮脂を拭き取ると良いでしょう。そのほか、お尻を清潔な状態を保ち、お尻のぶつぶつを予防する方法を紹介します。
今日からはじめるお尻のぶつぶつ予防習慣
私がオススメするお尻のぶつぶつ予防は3つあります。ショーツの見直し、お尻の保湿、そしてお尻の角質ケアです。
今すぐにでも見直して欲しいのが、ショーツのサイズと素材です。ショーツはブラジャーと違い、なんとなくサイズを選んでいる方や、自分のサイズよりも小さいものを選んでいる方が多いのです。
小さいサイズはお尻の血流を滞らせたり、摩擦刺激を与えすぎることになるため、自分のサイズに合ったショーツ選びはとても重要です。必ず、自分のサイズに合ったものを選ぶようにしましょう。
そして素材選びも同じくらい大切です。デザインと価格を重視するとナイロン素材のショーツが選ばれがちです。しかし、ナイロン素材のショーツは摩擦刺激が大きく、通気性があまり良くありません。
圧迫刺激や摩擦刺激を受けやすく、蒸れやすいお尻には、刺激が少なく、吸水性に優れたコットン素材がオススメです。蒸れやすいお尻の湿気を吸い取り、外へ逃すことで通気性も良いのです。近年はコットン素材でも様々なデザインが選べるようになりました。価格もお手頃なものが多いので、試しやすいでしょう。
そしてコットンよりもオススメなのが、シルク素材。シルクはコットンに勝る吸水性を持ち、放湿性にも優れています。そのため、通気性もコットンよりも良く、タンパク質でできていることから、肌への刺激も最小限に抑えられます。ただし、価格がコットンに比べて高額になるデメリットがあります。
お尻のために、できればシルク製、予算が難しいのであればコットン製で、ご自身のサイズに合うショーツを揃えてみてください。
次に取り入れて欲しいのが、保湿ケアです。蒸れやすいのではないかと保湿を躊躇される方もいますが、蒸れやすいからこそ、保湿の徹底が必要です。カサつきやゴワつきなどなど、肌の状態が正常ではない時は、肌が敏感になりやすいもの。
肌の保湿力はバリア機能に直結しています。肌に十分な水分を溜め込める肌は外からの刺激に強くなります。だからこそ、毎日の保湿ケアを念入りにおこないましょう。
最後に角質ケアも大切です。お尻は日々、さまざまな刺激と戦っているため、角質が溜まりやすいパーツです。しかし角質が厚くなれば、お尻のぶつぶつの発生率を高めてしまいます。そのため、定期的にピーリングケアアイテムを使用して角質ケアをおこないましょう。
美尻研究所では、お尻専用の化粧品を開発して販売しています。20,000件以上の施術実績をもとにお尻のあらゆる悩みに対応できるよう開発された「ヒップネスオールインワンジェル」は、お尻のぶつぶつケアに最適です。
お尻に推奨するピーリング、ローション、美容液、クリーム、パックが1本に集約されたことで、角質ケア、保湿ケアが手軽に毎日おこなえます。お尻専用アイテムでは、異例の薬用で美白効果や引き締め効果も期待できます。毎日のぶつぶつ対策に試してみてくださいね。
お尻のぶつぶつ!? 今日からできるぶつぶつ予防まとめ
お尻のぶつぶつは何らかの炎症が起きている状態です。炎症を抑えるためには、菌を繁殖させないために清潔にすることが大切です。そのためには、ショーツの見直しもオススメ。加えて保湿ケアと角質ケアをおこなえば、お尻のぶつぶつも怖くありません。今回紹介した方法を参考にしてみてくださいね。