産後の体の相談で多いのが、くっきりついた妊娠線。妊娠線は母として誇らしく感じる一方で、素直には受け入れられない葛藤がつきものです。妊娠線は妊婦の約9割の方ができてしまうそうです。なかでも、妊娠線が出やすいのは、お腹ではありますが、決してその部位だけではありません。妊娠線は、お尻にもできやすいのです。
しかし、お尻まで毎日チェックする方は、まだまだ少ないです。そのため妊娠線の発生を見逃してしまう場合も多く、産後の悩みの種となることも。今回は妊娠中のお尻ケアについて、徹底解説します。
お尻に妊娠線ができる原因
妊娠線とは、スイカの縞模様のような線のことで、肉割れやストレッチマークとも呼ばれています。妊娠線は、急激な体型の変化により皮膚が引っ張られ、コラーゲンやエラスチンを生成する肌の奥の真皮が断裂することで生じます。
私たちの皮膚は、外側から「表皮」「真皮」「皮下組織」の3層構造でできています。一番外側にある表皮はセラミドや角質などがある組織で、柔軟性があります。化粧品が浸透して、水分や美肌成分が取り込まれるのもこの表皮です。一方真皮は、コラーゲンやエラスチンなどの肌の弾力成分が生まれ、育つ組織ですが、こちらに柔軟性はありません。
化粧品を浸透させても、真皮まで届くことは難しいと言われています。皮下組織は、皮下脂肪など脂肪を多く含む組織のことです。
妊娠中は、体型の変化とともに皮下組織部分の脂肪が膨張しやすくなります。すると下から押し伸ばされるように真皮や表皮も伸びていきます。しかし真皮は、柔軟性があまりないため、皮下組織の膨張についてゆけなくなり、断裂してしまうことがあります。
できたばかりの頃は、皮膚の断裂部分の毛細血管が見えるために赤や赤紫色をしていて、皮膚がわずかにへこんでいます。その後、少しずつ黒ずんでいきますが、日が経つにつれ白い線へと変化して、よく見られる妊娠線へとなります。
妊娠線ができやすいのは、体型の変化が表れやすい脂肪が多い部分です。妊娠中はお腹ばかり注目されますが、バストやお尻もフォルムが変わりやすく、妊娠線ができやすいです。とくにお尻は、もともと脂肪が多い部位な上に妊娠中ならではの変化がある部位。
骨盤の広がりに伴いお尻のフォルムが変化してしまうのです。その影響でお尻周りにも脂肪がつきやすくなり、妊娠線ができやすくなります。
また妊娠中のホルモンバランスの変化も妊娠線発生の原因です。妊娠中は、体内にあるステロイドホルモンが増加します。このホルモンは、コラーゲンの生成や真皮のターンオーバーを抑制する働きがあるため、肌の弾力を支える真皮の働きが低下します。結果、妊娠線ができやすくなるのです。
ケガとは違い、一度できてしまった妊娠線は、時間とともに元に戻せません。一度できてしまった妊娠線は、自然に消えないのです。しかし、妊娠線の発生そのものを、防ぐことはできます。産後の人生も新しい命とともに楽しむためにも、妊娠したらすぐ、妊娠線予防のお尻ケアを開始しましょう。
お尻の妊娠線の予防と改善方法
できたばかりの妊娠線は、皮膚が断裂した部分が赤くなっていることで、とても目立ちやすいです。その後、白く変化することで、目立ちにくくなりますが、妊娠線が消えたわけではありません。
妊娠線は、目立ちにくくすることは不可能ではありませんが、消すことはホームケアだけではできません。妊娠線のもととなる真皮に対して、化粧品だけではケアをおこなうことができないからです。消すためには美容外科などの医療機関の処置が必要になります。だからこそ、妊娠線を先回りして予防することが大切です。
妊娠線の予防として、急激な体型の変化をさけることがありますが、妊娠中の体型のコントロールはなかなか難しいものです。では妊娠線をどうやって予防すればいいのでしょうか。それは、保湿の徹底です。
肌を保湿することで、肌の柔軟性が高めることにつながり、皮膚の断裂を防ぐ効果があるからです。
特に脂肪が多く、妊娠中に変化しやすいお尻をはじめ、お腹、バストの保湿を徹底するようにしましょう。
また妊娠後期から出産直前までは、急激な体型の変化が起きやすい時期です。母となる準備、赤ちゃんを迎える準備が大詰めになるなかで、保湿ケアを通して、自分を労わる時間も設けましょう。
お尻の妊娠線予防マッサージ
マッサージの際、同時に保湿剤を塗りこめば、肌の柔軟性が高められます。お尻の妊娠線予防にピッタリなマッサージ方法を紹介します。
まず保湿剤をたっぷりと手にとり、太ももの上部からお尻を天井に向けて引き上げるイメージで、下から上に向かって円を描きながらマッサージをおこないましょう。片方のお尻を外側、真ん中、内側と3ヵ所に縦でわけておこなうとお尻全体をムラなくマッサージできます。
マッサージをおこなう際は、なりたいお尻を思い描きながらおこなうと、よりマッサージ効果が得られます。ぜひ試してみてくださいね。
妊娠線が一番でやすいお腹のマッサージも忘れてはいけませんね。お腹も保湿剤をたっぷり手にとり、おへそを中心に時計回りで円を描きながら、クリームを全体になじませましょう。特に下腹部分は妊娠線ができやすいので、鼠径部にそって、背中からおへその下側にむけて円をえがきながらマッサージすることも大切です。
マッサージをすることは、妊娠線予防に良いのはもちろんのこと、リラクゼーション効果も高まり、赤ちゃんにも良い効果を与えます。ぜひ毎日朝と夜のケアに取り入れてみてくださいね。
美尻ジェルでお尻マッサージ
お尻のマッサージや保湿ケアにオススメのアイテムが「ヒップネス オールインワンジェル」です。あらゆるお尻の悩みを解決するために美尻研究所が開発した特別なオールインワンジェルで、ピーリング、化粧水、美容液、乳液、パックの5つの効果が一本に集約されています。
ヒップネスオールインワンジェルは、さまざまな有効成分を含むプラセンタをたっぷり配合しました。プラセンタとは、馬や豚など哺乳動物の胎盤からつくられる成分。胎児に必要な栄養がたっぷり含まれていることから、美肌にも健康にも良い効果があります。
なかでもプラセンタは、肌に弾力をあたえ、潤いを守ることで、ハリを出す効果があります。毎日のケアに取り入れることで、妊娠線ならではの皮膚の断裂を防いでくれるのです。また妊娠中は、ホルモンバランスの変化で、黒ずみやすくなることがあります。そんな黒ずみにも有効です。ぜひ試してみてください。
妊娠したらお尻ケア開始!まとめ
妊娠したら、妊娠線予防をおこなうようにしましょう。妊娠線対策は、保湿の徹底とマッサージが大切です。今回紹介したマッサージ法を取り入れながら、ぜひ保湿ケアをおこなってみてください。保湿ケアに「ヒップネス オールインワンジェル」を取り入れれば、より効果的に妊娠線を予防できますよ。
